第107回 保健師国家試験 午後問13(母子保健)過去問と解説
Aさん(22歳、女性)。会社員の夫と長女の3人家族。長女の3歳児健康診査のために来所した。受付の職員がAさんの顔と腕にうっすらと出血斑があり、うつむいて、髪の毛で出血斑を隠しているのに気付いた。長女が話しかけてもAさんに笑顔は見られなかった。連絡を受けた問診担当の保健師はドメスティックバイオレンス〈DV〉を疑った。長女は、身体計測では問題となる所見はなかった。 このときの保健師の対応で適切なのはどれか。
- 警察に通報する。
- 民生委員にAさん家族の様子を尋ねる。
- 長女の心理発達状況を個別相談で確認する。
- DVスクリーニングの自記式調査票を郵送する。
解説
DVが疑われる状況では、直接的にDVについて問いただすことは相手の安全を脅かす可能性があるため慎重な対応が必要です。健診の場を活用し、長女の発達状況の確認を名目とした個別相談の場を設けることで、Aさんと1対1で安心して話せる環境を作り、そこから状況を丁寧に聴き取ることができます。いきなりの警察通報や第三者への聞き込み、調査票の郵送は本人の安全や意思を無視した対応となりえます。