第112回 保健師国家試験 午前問50(その他)過去問と解説

発災後7か月が経過し、ボランティアも含め外部支援者は減ってきた。A市では、12名の保健師の内2名が被災によって退職した。働いている保健師の中には「笑っても良いのだと思ったのは被災後6か月だった」と語る人もいる。一方で、住民からは育児相談や中断している育児支援教室に関する問い合わせが増えてきた。A市の統括保健師は、休止していた母子保健事業の全面再開と共に、次の災害へ備えた保健師の活動体制作りを考えている。 A市の統括保健師によるスタッフへの対応で適切なのはどれか。

  1. 保健所保健師に事業の再開を依頼する。
  2. 保健師チームによる応援の増強を要請する。
  3. 住民への全戸訪問を最優先するように伝える。
  4. 職場で保健師自らの気持ちを話す機会を作る。

解説

被災した保健師自身も心理的な疲弊を抱えており、「笑っても良いと思えたのが6か月後だった」という発言はスタッフの惨事ストレスの深刻さを示しています。事業再開に伴う業務負担増加が見込まれる中で、統括保健師はまずスタッフ自身が気持ちを表出できる機会を設け、支援者支援(ケアラーへのケア)を行うことが、持続可能な組織づくりの基盤として重要です。

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